都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

親の死に目に会いたい=延命治療をして欲しい?

延命治療

アラサーあたりから、周囲に祖父母や親御さんが亡くなる人が増えてきました。

私は産まれる前と幼少期に両祖父母が亡くなっていて、叔父達がポツポツと亡くなってきているのですが、遠方なのでお見舞いに頻繁に通ったり、死に目を看取ったことがありません。

そろそろ我が家(両親&兄夫婦&私)の中の、誰がどの順番で亡くなるか微妙に分からないお年頃になってきました。

私が一番年下ですが、私の算段では一番最後は兄嫁だろうと見込んでいます。

あまり年齢変わらないし、ものすごく丈夫な人なので。

なので以前家族で集まった時に

「延命治療とかはしないで良いからね!」

と全員に言っておきました。


母は「治る見込みがあるなら延命治療して欲しいけど、ただ何も出来ずに寝てるだけならしなくて良い。

体が動かないのに意識があるってのが一番嫌!」


と言っていたので、ある意味ホッとしました。

手術で全身麻酔から目覚めた時に、意識はあるのに体がピクリとも動かない状況にものすごい恐怖を感じたそうです。

「あんな状態でずっと寝てるだけで、自分の意思を誰にも伝えられないなんて無理!」

と言っていました。

こちらもどんな状態でも長生きして欲しいなんて思っていないし、本人の意思確認をしておいて良かった。

すると父が

「病院は『延命治療しますか?』って聞き方はしないんだよ。

『ご家族が到着するまで待ちますか?』って聞いてくるから、そこで『はい』って言ったら延命治療を始めるんだ。

で、一度始めたらもう途中で止めることは出来なくなる」


と言い、そんなシステムになっているとは思わなかったので驚きました。

※現在は次々新たなガイドラインが出来ているので、終末医療は本人や家族の同意があれば中止できるようです。

2017年には救急隊員が蘇生措置を中止するガイド欄もできました。

3学会合同ガイドラインによる救急医療の終末期の判断

1. 不可逆的な全脳機能不全(脳死診断後や脳血流停止の確認後などを含む)であると十分な時間をかけて診断された場合

2. 生命が人工的な装置に依存し、生命維持に必須な複数の臓器が不可逆的機能不全となり、移植などの代替手段もない場合

3. その時点で行われている治療に加えて、さらに行うべき治療方法がなく、現状の治療を継続しても近いうちに死亡することが予測される場合

4. 回復不可能な疾病の末期、例えば悪性腫瘍の末期であることが積極的治療の開始後に判明した場合

●救急・集中治療における 終末期医療に関するガイドライン - 厚生労働省


テレビとかで「会わせたい人がいるなら呼んでください」と言うのは見たことがあるけど、「待ちますか?」というセリフは聞いたことないかも。

私は更に重ねて

「死水取って欲しいとも思わないし、息を引き取る瞬間を見守って欲しいとは思わない。

自分もそんな瞬間特に見たくはない。

どうせ何も出来ないのに、見てもしかたないから」

と言い、私の時は延命措置しないよう頼みました。

ハムスターが亡くなる時に、直前まで眠りながら足を走るように動かしていたので

「夢の中で走ってるのかな?」

と微笑ましく見ながらご飯の用意をして、

「ご飯だよー、もう仕事行くから置いておくよ」

と話しかけた時にはピクリともせずに固くなっていたことがあり、

あのほんの数分の間に亡くなるなんて思わなかったのでショックを受けたのですが、今思えば亡くなってすぐに気付けたのは良かったけど、死に目を看取りたかったか?と聞かれたら微妙です。

やはり、もっともっと辛かったかもな、と思うので…。

変わらない日常のやり取りをした後にパタリと亡くなるのならともかく、延命措置をして朦朧とした姿になってるなら、見せたくもないし、接欲的に見たいとも思わない。
先日会った知人は、去年突然お母さんが亡くなったそうです。

それまで元気だったのに、脳幹の手術出来ない部分で脳幹梗塞を起こし、倒れて1週間くらいで亡くなったとのことでした。

やはり病院から

「病院に到着するまでもたせますか?」

と電話がかかってきて、気が動転していてよく状況が分からないままに

「到着するまで2時間はかかるから…はい」

と咄嗟に答え、そこから延命治療が始まったそうです。

ただ病院は延命治療に積極的ではない方針だったのか

「まだ容体が良くなったわけじゃないのに一週間で病室を変えられて、翌日には亡くなってしまったから、父親が怒ってたよ。

病院としては延命治療を勝手に止められないけど、でも積極的に出来ること全てやるわけじゃたいんだね。」

と話していました。

延命治療を途中で止めたわけではないけれど、家族と十分に話し合って病室移動を決められていないのは、ちょっと違和感を感じますね。


病院としては「到着するまでもたせますか?」はイコール延命治療しますか?って質問だと分かってるよね?と思っているかもしれないけど、そんな機会を見てきていない人には、そんな意味だと分かりませんよね。

私が死に目に固執しないのは、やはり親族が皆んな遠方で、今現在も家族がそれぞれ新幹線で2時間前後の所に住んでいるから、

「死に目に会えないのが普通」

と思っているからかもしれません。

だから一族郎党が近所に住んでいて、頻繁に交流を持っている家庭の人からしたら、私はとても冷酷に見えるのかもしれませんね。

●子供や親が「脳死」したら、どうすべきか?TONO「おれたちの葬式本」ネタバレ感想

で書いたように、脳死状態の家族のエッセイを読んでいるから、それでより

「何も出来ないなら看取っても仕方ない」

と思っている部分もありますが。


いざという時に延命措置をするか?しないか?

そこは家族の間で決めておかないといけない、と私は思うし、そして本人の希望を優先すべき、とも思います。

でも…「延命措置して」と頼まれたら…

それから何ヶ月も寝たきりの状態を見守ることになったら…

私には、死に目に会えないより大変に思えてしまうのでした。

年末年始に家族と会ったら、タイミングを見て意思確認をしておくと良いのかもしれませんね。

しかし、新田真剣佑の父親(千葉真一)はウチの親より歳上なので、若い内にそういう判断を迫られる可能性あるのかな、と思うと、大変そう。

まぁあそこのお父さんは、100歳までいきそうな気もするし、もしかしたら私の方が先に逝くんじゃないか?とも思うんですけどね。

寿命は必ずしも年齢順には来ないから難しいですね。
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