都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

「生理バッジ」は不妊・婦人病・未婚女性差別を助長するので反対!

昨日「生理バッジ」がトレンド入りしていました。

大阪の百貨店で始めた新しい取り組みだそうですが、映画化した漫画「生理ちゃん」のPRに乗った浅はかな商人根性にしか見えず、大変不快ですね。


生理ちゃん

Twitterで「私たちは我慢してきたのに、と言っているアラフォー女性がいたけど、そういう人がいるからダメなんだ」という意見も見ました。

が、私は別に「私たちは我慢してきた」なんて思いません。

てか、若い女性はアラフォー女性は閉経して生理と無関係だとでも思ってる?

未婚子無しの私ですが、若い頃より生理痛が軽くなると共に、排卵痛などPMSが酷くなりました。

排卵日の生理10日前から下腹部が痛み、浮腫み、イライラします。

若い頃は生理初日、激痛と貧血で何度も倒れましたねー。

痛みが酷くて吐いたり、救急車で運ばれたこともありますが、子宮内膜症などの病気ではありませんでした。

汚い話ですが、生理初日は下痢も伴い、自宅で痛みに倒れたまま気を失い、漏らしたこともあります…(ナプキンが受け止めてくれるレベルで良かった…)

当時一人暮らしだったため、救急車を呼ぶために動くことも出来ず

「だれか助けてー」

と叫びながら気を失ったな。

駅のベンチで気を失い、気付いたら駅員さんやお客さんに囲まれていたこともあるし、イタリア旅行中にシスティーナ礼拝堂のカフェの机に突っ伏し、心配して来てくれたカフェの方々に

「生理痛」

というイタリア語辞典の文字を見せたことも。

男女ともに「あー!」と納得顔して笑顔になり、店員のおばさまが

「サービス」

と笑顔で言いながらホットティーをくれました。


生理痛は人それぞれ重さが違い、理由も対処法も違います。

学生時代に経血がズボンに漏れる程多量出血したり、貧血で何度も倒れた友人は、その後内膜症と診断され、10年以上通院してピルを服用しています。

母の友人の娘さんは、高校で婦人病の講演を聞いたので同級生たちと婦人科に行ってみたら、やはり病気が見つかり手術しました。

「生理バッジ」の記事を読むと、導入した百貨店は

「生理の不調を店員も客も気軽に話せる世の中にしたい」

という意向があるようです。

ただ、記事には

「女性の生理は子供を妊娠、出産するためにある」

と書かれていて、そこに酷く違和感と不快感を感じました。

だって妊娠も出産もしない女性も、生理に苦しんでるからね。

そして不妊症の人にとっては、生理が来ることは残念なこと。

病気や加齢で生理が来ない人には、生理がないことは残念なこと。

そういう人それぞれの事情を考えず

「私は今、生理中です」

と店員がひけらかす理由は何?

「私は今、生理中だから気遣ってね」

と店員が言うくらいなら、百貨店が休ませてあげてよ。

私は生理痛酷い時、早退しましたよ。

だって我慢して働けるレベルの痛みじゃないもの。
未だに生理中、ナプキンを男性社員に隠して持ち運ぶのは面倒だなー、とは思います。

でも、男性には男性で生理現象があるでしょう。

それを職場で見せられても困る。

何でもオープンにするのが自由だとは思いません。

「生理バッジ」を着けるかどうかは個人の自由にしているそうですが、そうなると

「うわーこの店員は生理バッジ着けちゃう系か~接客は別の人にしてもらいたい」

と思う人、いるかもなー?

権利を振りかざそうとする、気の強い身勝手な、他人の心に無頓着な人に思えてしまうから。

その考えがダメなの?

私は更年期の年齢かな、と思う人に

「私いま生理中なんですよー」

とか言えませんけど。


「男性には生理の辛さが分からない」

というのも生理バッジの理由の一つだそうですが、その教育とバッジの有無は関連性が無いと思います。

確かに男性の中には

「生理だからってイライラして当たり散らす女は最悪。

俺の彼女や嫁はそんなことしない」


なんて言う人もいます。

そりゃアンタの彼女や嫁の生理痛やホルモンバランスにもよるんで、一概には言えないわ。

私はとりあえず、生理前の方が今はキツイ。

アラサーの時は生理直前の情緒不安定が酷くて、特にうまくいかない恋愛相手に感情をぶつけたくなったり、悲観的になってパニック状態になりがちでした…

で、生理が来ると憑き物が落ちたみたいになるのです。


生理中がキツイか、生理前がキツイか、そもそも生理の有無など人それぞれ。

私は店員さんと話した時に

「私もPMS辛くて、このお茶は効果ありました」

とかは聞けたら良いなと思います。

でもそれと、店員さんが今生理中かは別問題。

生理痛の軽い店員さんに相談してもね…

不妊で悩む店員さんは、生理バッジなんて着けなくないだろうなぁ。

そういう色んなケースを考えず、ただ商人根性で生理バッジを着けるところが、さすが関西ですねー

って思ってしまいましたけどね。

女性の生理痛には、私のように健康だけど痛みが酷いケースもあれば、病気の人もいます。

それを公言することを良しとするのは、プライバシーの観点として時代に逆行してる、と私は個人的には思いますけどね。

男性に「生理痛」を教えるのではなく、老若男女に「人それぞれ事情がある」と伝えられる世の中になると良いなと思います。

あ、でも生理痛で辛くて電車で優先席に座る若い女性を、睨んで退かそうとする老害には「生理痛です」と伝えられたら良いかもね〜。
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