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中村倫也の初主演映画「SPINNING KITE スピニング カイト」ネタバレ感想

金髪姿の21歳頃の中村倫也主演映画「SPINNING KITE スピニング カイト」を観ました。


SPINNING KITE スピニング カイト [DVD]

オンデマンド配信されていないので、TUTAYAでDVDレンタルしましたよ。

いつのまにかTUTAYAのレンタル方式変わっていて、今は一カ月も借りていられるんですね。

以前TSUTAYAオンデマンドに登録していましたが、今は無料会員に切り替えています。



送料が枚数によって変わるので、多目に借りた方がお得、ということで、やはりオンデマンド配信されていない過去の中村倫也出演作や、生田斗真、新田真剣佑の出演作も借りました。

ったく、ジャニーズと共演してるとオンデマンド配信されないのが辛いわ。

でもこの作品はジャニーズ関係なく、あまり売れなかったので配信が無いのだと思いますが…。

2011年の作品で、2013年に再上映、DVD販売とレンタルが開始されたのは2018年11月、と中村倫也がブレイクしたからDVD化された映画です。


内容は、「木更津キャッツアイ」を観たことがあるか無いか、で受け取り方が変わると思います。



観たことがある方には

「木更津キャッツアイの廉価版みたいな感じ」

と言えば分かりやすい、かもしれません。

あっちは野球で、こっちはバンド、みたいな。

予告動画はこちら



時はアクアラインが出来る直前の1996年。

「プロになりたいわけじゃない。でもバンクバンドがやりたい」

そんな男の子達がバンド活動をしつつダラダラっと過ごし、でも大人になることに焦燥感を感じる姿が描かれています。

中村倫也はパンクバンドのボーカルで、予備校生19歳ジュンという役でした。

中流家庭の子で、いつまでもバンドやってるので家族から白い目で見られているのですが、金髪でボロボロにしたジーンズ履いてて、すね毛がワッサーと見えておりました。


中学時代の友人4人でパンクバンドの練習をする若者達。

昼間は駅前で女子高生眺めたり、合コンしてお持ち帰りしたり、とダラーとしています。

たまたま見つけた凧で遊んだのがポイントとなるため、タイトルは「スピニング カイト」。

自由に空を飛ぶ凧に、自分の将来を重ね合わせてセンシティブな気持ちになる若者のお話なのです。

夏祭りの日に向けて練習していたのですが、当日はメンバーのキドが確執のあった暴走族との争いのため来ず、ベース抜きで演奏することに…。

キドはその後少年院に入ることになってしまいました。

他のメンバーを探そうにも、パンクバンドのメンバーなんて集まらない。

それでもまだ、またバンド活動をすることに固執し、メンバーを探すジュン。

しかしジュンは練習に向かおうとしたある日、少年院を出た後にキドが他のバンドに入り、メジャーデビューして成功していること、それを仲間たちが自分に内緒にしていたことを知りました。

プライドの高いジュンに、2人は言い出せずにいたのです。


キドのデビューを知って以降、ジュンは殻を閉ざし、ボンヤリとした表情で過ごすようになりました。

そんなジュンに父親は「いつかはこの町を出ていかないとダメだ」と言います。

仲間たちもどんどん変化していく、自分も変わらないと、大人にならないといけない…

誘われていたキドの木更津凱旋ライブも、ジュンは建物まで行ったけれど中に入れずにいました。

その時、薬を止められずにいたキドは、ライブ開始前にトイレで中毒死してしまいます。

翌朝キドの死を知ったジュンは、あの日仲間たちと遊んだ凧がアンテナに絡まっている家を見つけ、家に上がり込んで屋根から凧を取り外し、叫びながらその凧を振り回しました。

警察に捕まり、「こんな格好して、お前何人なんだよ?」と怒声を上げられ「木更津人だよ!」と怒鳴り返すジュン。

それから時は流れ…黒髪スーツ姿のジュンが海辺にいる姿が映し出されます。

歩き出すジュンの眼の前を、あの日と同じ凧を持った少年たちが通っていきました。

その後ジュンはブンジの結婚パーティー2次会で、10年振りにメンバーで一緒に演奏をします。

楽しそうに歌うメンバーの映像にエンドロールが流れ、おしまい。
中村倫也以外は演技が、まー下手くそ。

映像も素人っぽい色味や構図。

しかし、中村倫也は可愛い。

中村倫也って不老の魔法がかかっているのかな?というくらい、10年前の作品でも全然「わー若い!」って感じがありません。

海外の賞を色々と獲った作品だそうですが、何でだろう…?

なんかこう、若者感満載なところが海外でウケたのかしら?

ちなみに設定的には私と同世代の子たちってことだったんだと思います。

当時はマンガ「NANA」が流行ってて、こういうパンクバンドもいたなぁ、と懐かしい気持ちになりました。


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私は木更津のことは、ホント木更津キャッツアイでしか分からないのですが、当時はやはりオワコン感があったんでしょうね。

東京に憧れているけど、行くのは怖い。

そういう描写は木更津キャッツアイにもあったから、そういう町なんだなぁと改めて思いました。


昔の映画、という程昔の作品じゃないけど、でも自主制作っぽいノリだったので、今後もテレビでオンエアーは無さそう、かなぁ。

中村倫也ファン以外は、観ることはないでしょうか…。

と悪く言ってる感じですが、なんかこう、若い頃の自分を思い出して恥ずかしくなる感覚がありました。

浪人生なのに、予備校も行かずにバンドやって、でも目指してるのは地元のお祭りでの演奏って、さぁ…

田舎のくすぶってる若者過ぎて、恥ずかしいよ!

って感じが、私に悪口を書かせています。

ま、「今から大事なこと言いまーす」って感じの不自然な演技が多くて、そこはきつかったな。

中村倫也の演技は、そんなに悪くありませんでした。

色々、ん?と思うところはありましたが、貧困家庭の子が

実は父親も昔バンドをやっていて、でも母親が自分を妊娠したから辞めた

と知って泣くシーンは、良かったです。

皆んななんか、家族と仲良いんですよね、そこが時代の差を感じました。

悪ぶってても、ちゃんと親や兄弟に話しかけられたら答えるし。

お父さんのこと怖がってたり、夜中に家に忍び込むように帰ってるのに「ただいま」をちゃんと言ったり、普通に良い子ちゃんじゃん?

とにかく大人が観るとこそばゆくなる、青さいっぱいの映画でした。

若き日の金髪の中村倫也、パンクなビジュアルで歌う中村倫也を観たい方は、ぜひぜひ。
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