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生田斗真主演舞台「オレステイア 」4時間15分と長い上に眠い…ネタバレ感想

初台にある新国立劇場の中劇場で、生田斗真主演舞台「オレステイア 」を観てきました。



新国立劇場に行くの2度目だったのですが、「京王線」と「京王新線」の違いがよく分かっておらず、ウッカリ京王線に乗ったら笹塚に行ってしまい、反対ホームに来た「本八幡行き」に乗り換えるハメになりました…

新宿駅の中に「京王線の新宿駅」と「京王新線の新宿駅」があったのね…

で、「オレステイア 」ですが…

上演少し前にTwitterで前評判を見ようとしたら「上演時間は4時間20分」と書かれていてビックリしました!

劇団☆新感線くらいしか、そこまで長い上演しないのかと思ってたわ…

舞台のチケットを取る段階では上演時間分からないことが多いので、ちゃんと初日に確認した方が良いんですね。

オリステイアの上演時間は初日の6日に公式サイトで発表になっていました。

その後調べたところ「オレステイア 」はトロイア戦争(ギリシャ神話)をテーマとした、古代ギリシャ悲劇演目(ハムレットみたいな古典の定番)を現代版にアレンジした作品なのだそうです。

なので、古典演劇の知識がある方は長いのを承知しているけど、私のように単に演者目当てで何となくチケット取ると、

「え?こんなに長いの?」 「誰が何の役なの?」

となってしまうのだとか…

ちなみに私が観た日は「4時間15分」でした。

18時開演

1幕上演

19時25分頃~45分頃まで20分休憩

2・3幕上演

21時8分頃~28分頃まで20分休憩

4幕上演

22時10分頃終演~カーテンコール

22時13分終了


でした。


ネタバレ有りで内容を書きますが、まず人物紹介をしておきます。

公式サイトでは誰が何役か、相関図が分かりづらいです…

〈上記写真左〉
父 アガメムノン(横田栄司)=トロイア戦争におけるギリシア側総大将。戦争に勝つためと弟から説得され、生贄として幼い娘イピゲネイアを毒殺

〈写真左から2番目〉
母 クリュタイメストラ(神野三鈴)=トロイア戦争から戻った夫アガメムノンを刺殺。夫が不在の間にアイギストスという愛人を作り、夫の死後は自宅に招き入れた。息子のオレステスから刺殺される。

〈写真右〉
長女 イピゲネイア(趣里)=まだ幼く、両親から溺愛されている無邪気な娘だが、父アガメムノンから毒殺される。

〈写真右から2番目〉

次女 エレクトラ(音月桂)=時間通りに食卓に来ない、和を乱す性格。父の墓に置かれた一房の髪をキッカケにオレステスと再会し、父を刺殺した母への復讐を誓う。

(※原作との相違点として、本作ではオレステスの作り上げた架空の人物となっている。また、彼女はオレステスがかけられた裁判の裁判官アテネだった。)

〈写真中央〉
長男 オレステス(生田斗真)=母殺しの疑惑で裁判にかけられる。当時の記憶が曖昧で錯乱しており、物語冒頭は裁判中に事件の理由を再現していくものとなっている。


1幕

戦争の統括をしている父親が、神の兆で『娘を殺せば戦争に勝つ』と言われ、葛藤しながらもオレステス(生田斗真)の姉イピゲネイア(趣里)を殺害。

これはオレステスの記憶の中、過去の話なので、舞台上では「現在」と「過去」が同時に表現されています。

なので、過去のオレステスの家にはいなかったはずの、「現在」の医師や陪審員?が舞台上で他の動きをしていたりして、それを把握するまで不思議で一杯でした。

舞台上にはほぼ全ての役者さんがずっと出演していて、どこを観て良いやら?となる時も。

ちなみに衣装はギリシャ神話っぽい感じなのかと想像していましたが、ナチスの制服っぽかったり、普通にスーツやワンピースやシャツという、現代の格好だったのも意外でした。

父親の膝に乗り、無邪気に甘えるイピゲネイアが、勧められるままに毒を飲まされるところは泣きそうになりました…

いやぁ、趣里ちゃんの表情豊かな、可愛らしい演技がすごい!

イピゲネイア殺害後、父親は戦地に向かいます。


2・3幕

1幕から何年か経ち、戦争に勝利した父親が帰還。

その夜、母親は父を殺害しました。

娘を殺された恨みと、母親には既に新たな恋人がいたため。

その後家をオレステスは家を出て、実家には姉のエレクトラ(音月桂)が残っていました。

オレステスと再会したエレクトラは、「父を殺した母親に復讐をしよう」と言い、母を殺害しました。

が、何だか様子がおかしい?

冒頭からどうも不思議な存在だったエレクトラは、オレステスが記憶の中に作り上げた、実在しない姉だったのです。

母親を殺したのはやはり、オレステスでした。


4幕

オレステスが裁判にかけられます。

裁判官はそれまでエレクトラを演じていた方。

陪審員もエレクトラや父母。

同一人物なのか別人物の役なのか?混在しながら物語は進んでいきます。

そして、「オレステスは有罪か?無罪か?」を観客の私たちに問いかけてきました。

まさか、この場で観客が挙手して結果をかえるの?と思ったけど、

「心の中で決めて下さい」

と言われ、フリで集計を取られた結果は同数。

最後に裁判官が「無罪」を言い渡します。

たった1人の判断で決められたことにオレステスが納得いかず、苦悩したまま終演。

原作だとオレステスは更なる復讐の旅に出るようですが、そこまでは描かれませんでした。
いやー、眠かった…

つまらない、というか、哲学的ポエムのような独白が多くて、しかも長いので、その度に意識が遠のきました…

生田斗真はカッコイイし、上半身脱いでキレイな筋肉見せてくれるし、

趣里ちゃんは「クラッシャー女中」の時と同じく、妖精みたいに飛び跳ねてて可愛いし、

他の役者さん達もすごい!上手い!

舞台美術も素敵。

でも、兎にも角にも、アングラ演劇のようなポエムが長くて…

「反戦」とか「家族愛」とか「真実とは何か?」とか、色んな要素が盛り込まれながらのギリシャ神話のお話出てきて、お腹いっぱいよー。

数人ですが、休憩中に帰った方もいたようです。

まさかこんなに長いと思わなかったのでしょう…


1階席の通路を生田斗真が歩く演出が3回くらいあり、羨ましかったです。

2階は手摺で舞台が半分に切れてしまい、乗り出さないと見えない位置での演出も多かったです。

なのに「前に乗り出さないで下さい!後方の方の邪魔になります!」とスタッフが何度も休憩中アナウンスしてましたが、じゃあ手摺を取っ払ったら?

後方の人も見えない位置だよ?

「背中を座席に着けて!」

って言ってたけど、5センチ、10センチ浮かしてもダメって…

手摺に寄りかかるな、は分かりますが、A席料金なのに舞台が分割され、しかもかなりの頻度て見えないのは、劇場側もどーなの?と思います。

お陰で更に「もう寝ようかな、見えないし」となったのですが、効果音やセリフにメリハリがあり、結局寝ませんでした。

まだ日によって当日券があるようなので、気になる方はチェックしてみてください!

生田斗真「オレステイア」舞台チケット一般発売をぴあで取った!

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