都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

糸井重里のTwitterフォローを外した理由〜ほぼ日と偽善と炎上

実名を書くのはどうかとも思いますが…

Twitterを始めてすぐの時からフォローしていた、コピーライターであり「ほぼ日」を運営している、あの徳川埋蔵金でも有名な糸井重里のフォローを外しました。



私はこのブログと連携しているアカウントと、プライベートアカウントは分けています。

プライベートアカウントは鍵付きにしているのですが、Twitterを放置している友人や、縁の切れた友人、元彼繋がりの人等とのやり取りも無くなり、新規の繋がりも出来ないので、ほぼ誰とも関わらない状態になってます。

ので、たまーにしか返信も来ない場で、ぶつぶつとブログに書けないことをつぶやいたり、友人や有名人のツイートをチラチラ見てはいますが、段々とチェックする時間も減りました。


そんな状態の私のタイムラインには、毎日大量の糸井重里のツイート、RTが流れてきていました。

中には面白いネタもあり、へー知らなかった!と思うこともあります。

でも、段々と「何かがおかしい?」と思うようになりました。

東日本の震災以降から、人情派のツイートが増えたとは思ってました。

ほぼ日の話ではなく、「命」「親切」「真っ当に生きたい人が耐えている怒り」等、いわゆる「道徳的」なことを書いたRTが多いな、と。


そして、そういう「道徳的」なことと結びついた「ビジネス」のツイートも目にしました。

最初は「良いこと…なんだろうな」と思っていました。

しかし徐々に「親切の押売り」をされている気持ちにもなってきていました。

中二病の人は「偽善者」という言葉を使うのが大好きですが、さすがに私ももういい大人だし、

「偽善者って言葉使うの、カッコ悪い」

と思うので使いません。

でもまぁ、それに近い感覚ではあります。

疲れている時に良い人アピールされると、

「うるさいなぁ、イライラすることくらいあってもいいじゃん!」

と思春期のように思ってしまいます。



でもそれでも、まだフォローを外しませんでした。

クリエイティブの端っこにいる人間として、糸井重里のフォローをしておくのは必要なこと、勉強の一部だと思っていたからです。

全てに目を通さないどころか、糸井重里のRTを読み飛ばす為に他の人のツイートまで読み飛ばすようになっても、まだフォローを止めなかった私が

「もう、フォロー外そうかな…」

と思ったのは、この一ヵ月以内のことです。

キッカケは一つのRTでした。


「私は民間の保育士で25年のキャリアがあるのに、残業が少ない月の手取りは15万円くらいしかありません。

これを安過ぎると思う人は拡散して下さい」


というような内容でした。(細かい数字は合っていないかもしれません)

一見安いと思いましたが、ボーナスの有無が分からず、また手取りということは月収25万円近いのでは?と思うと、地方の事務職より高い月給の可能性もあるのでは?

その元ツイートを開いてみると、返信欄には私と同じ意見と、

「安過ぎる!日本おかしい!政治家の給料減らせ!」的なのと

「これパクツイじゃん」

というツイートの3種に分かれていました。

元々は数年前に誰かがつぶやいたツイートをコピペした、パクツイアカウントのツイートだったんです。

パクツイアカウントは色んな人のツイートをコピペしているだけで、発言主では無いのに、返信欄には同情や共感の声が続々と届いていました。

それは糸井重里のRTも影響していたことでしょう。
「別にパクツイでも、過去に誰かがつぶやいたことなら良いじゃん」

と思う人もいるでしょう。

過去に私の友人が

「作り話のデマ拡散ツイートでも、私はそれを読んで嬉しかったから良い」

と言っていてビックリしたことがありますが、そういう人もいますしね。(私はノンフィクションのフリしたフィクション話は嫌いですけど。)

私は糸井重里がパクツイと確認せずにRTしたのかな?と思うと、何だか嫌な気持ちになりました。


この話を友人達にしたら、

「糸井重里と言えば、ほぼ日とプラントハンターで組んだビジネスで炎上したことあったね。

簡単に育つって謳っていたけど、実は日本で素人が育てられない物だったってヤツ。



あのプラントハンター、今度は『星の王子さま』とコラボした苗を売ろうとしてまた炎上して、販売中止になったね」


と言っていて、その話は友人達2人とも知っていたのですが、私は初耳でした。

こちらのツイートで紹介されているバオバブの苗木ですが、そもそも「星の王子さま」の中では「バオバブは星を守るために駆除しなくてはいけないもの」であって、それを「押しの王子様が育てる」なんて原作への冒涜だ!とクレームが起こり、発売自体中止されたんだそうです。




この件はググッたら色々出てきますが、私には真相は分かりません。

ただ、そういう炎上に関わっていた、ということにはガッカリしました。

そして昨日、最後の一押しのRTがありました。

外国人達が吊り橋の上で揺れていて、どんどん人が振り落とされているけれど、真ん中の人のバランス感覚がスゴイ!

というもので、観ていて確かに目を引いたのですが

「でもコレ、真ん中の人が漕ぎ手だよな?」

と思いました。

とりあえず動画の下にリンクが付いていたけど、それはクリックせずに元ツイートの返信欄を見ると、やはり私と同じことを言っている人がいましたが、それ以外に

「あれ?アカウント乗っ取られてる?何この動画」

「この動画のリンク、スパムですよ!アカウント乗っ取られます」

という返信がいくつかありました。

マジか…


私はそのリンクを踏んでいないので、真偽はやはり分かりません。

ただ、そういう返信欄が騒つくツイートを有名人である糸井重里がRTしていることに、違和感を感じ過ぎました。

その後も末期癌のカメラマンの出版をRTしたり、色々読みたくなるRTもありました。




ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

でも、たくさんの投稿の中から真偽を振り分け、道徳的なツイートを目にすることに、正直疲れました。

検索すると、やはり今年に入って糸井重里のフォローを外した人のブログが出てきました。

「彼は炎上芸人になった」

と書かれていましたが、どうなんだろう?

私はただ、大量のRTに疲れちゃった、としかこの場では書けません。

でも少し前に紹介されていたこの本は、欲しいなって思ってます。


ほぼ日の怪談。 (ほぼ日文庫)


私はブロガーとして、ソースの不確かなものを拡散してはいけない、と思っています。

有名人がSNSを使うときは特に、慎重であって欲しい。

今更糸井重里に色々ああして欲しいこうして欲しいと書くのもアレですが、

「読みたくなければ読むな」

がSNSのルールなので、

「…よし、フォロー外そう。また読みたくなったら、検索して読もう」

と思って、えいやっとフォローを外しました。

糸井重里を叩きたいわけではありません。

こんな風に思って、フォローを外すこともあるって書きたかったのです。


私の中では、あの面白かった、好きな漫画家やデザイナーや作家と面白い対談をしたり、オリジナルコンテンツを作っていた「ほぼ日」への憧れが薄れてしまっています。

私が「ほぼ日」を知ったのは20年近く前なので、逐一追っていたわけではないけど、結構長い間一応チェックしていた方ではないかな?

学生時代に課題で「糸井重里賞」として「ほぼ日手帳」をもらったこともあるし、御本人を見かけたことも、奥様と愛犬ブイヨンとちょっとお話したこともあります。

群馬県出身の人ということもあって、嫌いにはなれない、憧れと親近感がありました。

フォローを外すのはかなり悩みました。

でも、ストレスを感じながらフォローし続けるのも変ですもんね。

10年近くフォローしていたのに、こんな風に外すことになるなんてなぁ。

一つケチがつくと、次々と気になる部分が出てきてしまう。

そういうことってすごく多いなって最近感じています。

これはこれで、また改めて考えて書きたいです。

今まで、フォローしていて良かったこと、たくさんありました。感謝しています。

だからこそ、黙ってそっとフォローを外すより、ご本人が目にしなくても、理由を書こうと思いました。
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