漫画家の山田花子、ご存知ですか?


魂のアソコ

山田 花子(やまだ はなこ、1967年6月10日 - 1992年5月24日)享年24歳

サブカル好きな方なら知ってる方も多いはずです。


私が彼女のことを知ったのは「完全自殺マニュアル」でした。



中二病だった人なら知ってる本、ですよね?

この本の中で、飛び降りをした漫画家として山田花子が紹介されていました。


マンガ雑誌ガロという、やはりサブカル系の本で執筆していた彼女は、統合失調症で入院し、退院した翌日に飛び降りて亡くなりました。

私は昨日まで彼女の本を読んだことがありませんでした。

私が上京したばかりの頃、オシャレな同級生たちはみんなサブカル系が好きで、それに劣等感を感じた私は、かえってサブカル系を嫌って生きていました。

オリーブ少女も周囲に多かったので、オザケンとかフリッパーズとか電気グループとかも避けてきてしまったので、いまだに友人たちとその手の話が出来ません。

ベレー帽を被った女の子もチラホラいましたが、

「私、個性的でしょ?」

って感じのアピールが嫌でした。

ので、山田花子のマンガは気になってはいたけど、「サブカルの意識高い系のウザさ、面倒くさい」と思って、読みませんでした。


一般的にはサブカル好きはマイナーなんでしょうが、美術系の人たちの間では皆なが好きな感じで、かえってミーハーに感じました。

で、皆なボーダーのTシャツ着ていて、私は絶対着ない!とか思ってましたねー。

大学のエレベーターにボーダーの人が複数人乗って、その人たちが笑ってたこともありました。

とはいえ、何度か山田花子についてはググッてネットで読んでいます。

なんとなく座間の事件からこの手の闇にまた興味が湧いてググり、一冊くらい読もうかなぁ、どうしようかなぁ、と思っていたら、amazonのKindle Unlimitedで3冊山田花子の本が読めたので、30日お試しに登録して読んでみました。




現在読み放題で読めるのはこちらの3冊です。


からっぽの世界


嘆きの天使


花咲ける孤独


正直、途中から同じような話ばかりでウンザリしてしまい、2冊目から飽きてしまいました。

それぞれの本に違いはあまりなく、周囲からアレコレと言われ、自分の意見を言うと怒られ、道化になると馬鹿にされ、

「世間なんて、人生なんてくだらない」

という気持ちが描かれた数ページの短編が延々と続いていました。

親、同級生、教師、恋人、世間から浅い一般論を押し付けられ、矛盾した言葉で追い詰められた気持ちは理解できます。

私も以前

●自分を曲げたくないけど、仲間はずれにもされたくない

に書きましたが、子供の頃から孤独や、他人とのコミュニケーションには悩んだし、傷付いてきました。

今も他人の顔色を伺うのに疲れ、言葉や態度に傷付けられることは多々あります。

人間不信のような気持ちになることは最近もありました。

でも、私はもう大人なので、そんな人はたくさんいると知っています。


彼女はアスペルガーだったのではないか?というネット記事を読みましたが、私もそうかもな、と思います。

そのくらい、世の中の人たちの言葉をまともに受け入れ、矛盾に苦しんでいた姿が描かれていました。

●アスペルガー診断チェックをオススメする理由

他人の言葉の裏を読もうとしているので、アスペルガーが正しいのかは分かりません。

若い頃ってこんな風だったな、とも思うので、ただただ彼女は今のネットオタク達と同じ感覚を、1人でより深く考えていた、ということなのかもしれません。


大人も小学生の頃の嫌なことは、今でも覚えてはいますが、そのことばかりを考えたりはしません。

山田花子は亡くなった時まだ24歳だったので、10代の頃の痛みが身近だったんでしょうし、その記憶をマンガにすることにより、どんどん深く記憶に刻んでしまったんでしょうね。

とは言え、個人の辛いエピソードなんて、そう長い間描き続けられる程ネタが豊富には無いでしょう。

だから、同じような話を繰り返し描き、ついにネタ切れになってしまったのかなぁと思います。


「自分は馬鹿にされるけど、お前たちほど馬鹿じゃない!」

そうやって世間を馬鹿にして、馬鹿にされることに傷付いた話ばかり読んでいると

「こいつ、めんどくさいなぁ」

と思ってしまいました。

小中学時代にいた、自分とは価値観の合わない馬鹿のことなんて、大人はロクに覚えていないもんです。

高校進学の時に、そういう人達とは縁を切れましたし。

大学や会社でも嫌な人はたくさんいましたが、そんな人達全員と関わる必要はないし、他に居場所が作れれば気になりません。

その居場所を作る機会は、20代30代になっても出来るのですが、山田花子はその機会があったけれど、漫画家という1人で描く仕事を選んでいただけに、どうしても孤独を抱え続けてしまったんでしょうね。

そして、唯一の親友と思っていた妹さえ信じられなくなり、どんどん自分で自分を追い詰めてしまったのかな、と思います。


山田花子は、中学時代にイジメにあったことから人間不信になって自殺未遂を繰り返していたそうです。

そして漫画家になって売れてからは、

「マンガは趣味にして、他のことで生計を立てたい」

と思って飲食店でバイトをしてもクビになり、統合失調症となってしまったそうなのです。

彼女の日記に書かれていたという言葉を読むと、とても気持ちが分かる分、闇に引き込まれそうで怖くなります。

恋人も友達もいない、でも、他人と関わると傷付く、でも、1人で孤独でいるのは辛い

そういう気持ちは、私も失恋したり会社で嫌なことがあると、すぐに湧いてきます。
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孤独感をそのまま抱えて亡くなった山田花子は、やはり若かったんだろうなぁ、と思います。

もちろん私も、この先何かあって孤独感に耐えきれなくなることもあるかもしれませんが、やはり仕事とお金がある間はまだ大丈夫かな?と思えてしまいます。

失恋して死にたいくらい落ち込むことはあっても、実行しようとは思いません。


座間の事件関連のツイートとか読むと、

「一緒に実行してくれる人募集」

とか、よくする気になるなぁって思ってしまいます。元気じゃん?みたいな。

山田花子の場合は、入院して元気になったからこそ実行したのかな、という気がします。

躁鬱病の人は、鬱じゃなく躁の時に飛び降りたりするそうですし…


電子書籍で買った「うつを癒す話の聞き方」を最近読み終わったのですが、自殺の名所の橋などは、柵を作ったり、いっそ一本のロープを張るだけで、一気に飛び降りる人を減らすことが出来るそうです。


マンガで分かる心療内科 うつを癒す話の聞き方編 (ヤングキングコミックス) [ ゆうきゆう ]

●「鬱病の人は嫌い」という人にオススメの、話し方対処法

そして、飛び降りる人は直前まで携帯電話を見つめている人が多いんですって。

結局人生の満足度って、他者とのコミュニケーションが原因になることがほとんどだと思うと、恋愛は薬にも毒にもなる怖いものに感じてしまいます。


山田花子の恋愛がネタになった話もマンガになっています。

恋人にウンザリし出して別れを切り出したら、相手の男性がストーカーのように粘着してきたそうです。

もし彼女が心から好きで憧れる男性と出会えていたら、また世間を見る目が変わったのかな?という気もします。


山田花子を絶賛する人は多いです。

それは、彼女が孤独について、世間の無神経さについて描いていて、そして何より若くして自殺したからでしょう。

この路線のままずっと漫画家を続けるのは厳しかったと思います。

ネタ探しの為に色んな人に会い、色んな体験をしなくてはいけなかったはずですが、それは人間不信になった彼女には耐えられなかったのかもしれません。


彼女のエピソードの中で、1番胸が痛むのは入院直前のお父さんとのやりとりです。

クビになったバイト先の喫茶店に居座った彼女を迎えに来た父親に

「皆んなが、私をいじめるの」

と呟いた時、

「お父さんが来たから、もう大丈夫だぞ」

と言ったら、彼女は頷いたそうです。

そんな錯乱した娘を見つめたお父さんは、どんな気持ちだったろう、と思うと共に、そうやって迎えに来てくれる存在がいたことにホッとしただろうと思います。


私には、山田花子の気持ちが分かる部分はたくさんあります。

しかし、これ以上読むと、どんな精神状態が普通なのかわからなくなりそうで、怖いです。

友人に「彼女は若かったんだな、と思う」とLINEしたら、

「もう私らには10代の痛みは遠いよね」と返ってきました。

人間関係に悩んでいる方には、オススメとも言えるし、読まない方がいい、とも言えます。

世の中には孤独を忘れるくらい、楽しい物も色々あるのになぁ。

また50代を過ぎて孤独を感じたら、読み直してみようかと思います。

アラフォーの今の私には、そこまで深く共感しきれませんでした。

ただ、やはり彼女は才能のある方だったんだな、と思います。


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