以前観た綾瀬はるかの戦争番組が良かったので、先ほどニュース23で放送された「綾瀬はるか『戦争』を聞く」を観ました。

広島出身の彼女が、原爆のこと、戦争経験者の方たちに話を聞くというこのシリーズは、これまでの戦争番組とは少し違う視点の話が聞けて、とても良いと思っています。

●綾瀬はるかと原爆と戦争とアメリカのこと





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今回は綾瀬はるかが、今はうさぎが野放しにされていて人気の観光地となっている広島の離島「大久野島」に行き、当時この島で毒ガス開発に携わっていた男性から話を聞く、という番組でした。

当時この島の存在は地図から消されていて、列車ではこの島が見える側の窓にはシャッターが下ろされ、車窓を見ようとする人は憲兵に咎められていたそうです。

当時15歳だった男性は、「国の為の仕事が出来ている」と誇りに思いながら毒ガス開発をし、そしてその毒ガスは中国で使われたそうです。


毒ガス開発に携わった日本人の少年少女は、吸い込んだ毒ガスで体調を崩していたというお話でした。

健康より研究開発が先行され、ただの綿のマスクを渡されていただけだったとか。

今は可愛いウサギさんがいて、緑が多くて宿泊施設もある島は、当時は毒ガスの影響で禿山となっていたそうです。

私も映像を観ていたら、最初はとにかく島のウサギさんがあまりに可愛くて、遊びに行きたくなりました。



島の唯一の宿泊施設は「休暇村 大久野島」ここには当時は軍の施設があったそうです。

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しかし、実際にこの地で開発された毒ガスを使用された中国では、民間人が千人近く被害に遭ったとのことで、当時その毒ガスに襲われて家族を失った中国人のおじいさんのインタビューも紹介されました。

「『お兄ちゃん、もう歩けないから置いていって』

そう言われて妹の手を離した時のことを思い出すと、今でも涙が出る。

日本人のことが許せない。

それでも、非を認めて謝罪をし、話を聞いてくれてありがとう」


そう話す中国人のおじいさんのお話には、本当に日本人として申し訳なく、そしてこのことを今までほとんどテレビ等で観ることがなかったこと、日本は戦争の被害者気分の番組ばかりだったことを思うと、恥ずかしくなりました。


この番組を観ても

「毒ガス開発をしたことも、中国で毒ガスを使ったことも、国の方針に従っただけ。

日本の民間人は国に利用された被害者だ」


と思う人もいると思います。

しかし、ならば私自身がその理屈でアメリカを心からの許せるか?と言えば、今はまだそう思えません。


中国や韓国には、日本人が豊臣秀吉の時代に攻め入った土地、大戦の時に攻め入った土地があると言います。

昼間NHKのインパール作戦の番組を観ましたが、そちらでも現地の人たちがたくさん巻き込まれて亡くなったそうです。

今も現地の人は、日本軍の歌を覚えていました。

私は当時のことをテレビで観た範囲でしか分かりませんが、本当に、本当に申し訳なく思います。

「国にそうしろと言われたから」

そんな言葉で、日本の民間人が他国を攻め入ったことを言い訳したくありません。

「私たちだって被害者だ」

なんて言いたくありません。
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ここ数年、戦争番組の方向が少し変わってきた気がします。

「日本人だって、他国の人を傷付けた。それを忘れてはいけない。」

私が子供の頃は、そんな情報はほとんどありませんでした。

本当に自分の勉強不足が恥ずかしいのですが、「ひよっこ」を観るまで、インパール作戦でイギリスと戦ったことも知りませんでした。


南方で日本軍がたくさん苦労をし、亡くなり、辛い思いをした。

そういう話はたくさん聞いていました。

それはあくまでも、日本の民間人が被害に遭った、という印象でした。

現地の人にどう思われてるいるか、ということに無関心だった気がします。

そのくせ、原爆投下したアメリカ、その後日本を牛耳ったアメリカが許せない気持ちがあるのです。


私たちは、被害者であり加害者だった。

「国の判断ミスのせいだ。もう日本は戦争なんてしない」

そう言って政府を責める日本人もいますが、どうしてもそういうデモに参加している人たちは、被害者気分が前面に出ていて、私は腑に落ちません。

まず、攻め入った人たちから許してもらわないといけないのに、その為の行動は何もしていないから。

オバマさんが原爆ドームに来ることには騒ぐのに。


インパールの人たちは
「遺族が取りに来た時のために」
と、日本軍の兵士のヘルメット等が残してくれていました。

でも私自身だと、南方で戦争で亡くなったのは祖父の兄しか聞いたことがなく、見知らぬ日本人の為に現地に行って何かをする、ということは考えることが出来ません。

それは、「怖い」という気持ちがあるからです。

知らない人の死は、怖いんです。

そんな気持ちで、今まで戦争のことを多方向から考えてこなかった気がします。


「大久野島」は、多分手塚治虫の「MW」のモデルになった島ですね。



毒ガス開発を行い、焼き払われた、地図から消されていた島。

手塚治虫は戦争のことを忘れない為にも、あの話を描いたのかもしれません。

なのに私は、ただ単に玉木宏と山田孝之のちょっとBLっぽいノリが観たい気持ちだけで映画と原作を観ていました。

戦争のことまで読み取ろうなんてしていませんでした…





「もう戦争はしない」

その気持ちを忘れてはいけない、と思います。

その為に、政府に「もう命令されても戦争を手伝わないぞ!」とアピールすることよりも、先にしなくてはいけないことがある気がします。

他国で日本人に苦しめられた人たちに謝罪をし、その地でやはり苦しんだ日本人を慰霊すること。

私たちは、加害者であり被害者であったことを忘れないこと。

そう思いながらも、やはりその地に親族が関わっていないと、どこか怖くて触れ辛い気持ちになってしまっています。

こんな私のような無関心さ、どこか他人事な気持ちが、本当は一番の問題なんでしょうね。

番組の最後に、毒ガス開発に関わった男性が、

「今も毒ガスの化合式を覚えている。これを忘れるのは、自分たちがやったことを忘れてしまうことだ。」

と強くお話されていたことが心に残りました。

終戦記念日を終え、また戦争に対する気持ちが薄れてしまわないように、何か出来ることはないのかあらためて考えていきたいです。
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