池袋の新文芸坐で「湯を沸かすほどの熱い愛」と「彼らが本気で編むときは、」の2本立てを1,350円で観ました。



新文芸坐は初めて行きました。

小汚い昭和な建物を想像していましたが、割とキレイ。




席数も多く、普通に映画館。

2本の映画を交互に上映していて、間に15分くらい休憩を挟みます。

ポップコーンは売ってないけど、食べ物も飲み物も豊富に売ってるし、喫煙所もあるし、扱ってる映画も厳選されてて、サブカル好きには堪らないはず。

今まで知らなかったのが惜しまれます。

友人に言ったら、高田馬場にも同じような2本立ての映画館があるそうで。

ここはアレですか、マルハンがパチンコで儲けながら、道楽として映画館もやってる感じ?

映画とパチンコは繋がってる業界だし。


さて、まず観たのは「湯を沸かすほどの熱い愛」。

最近杉咲花ちゃんがおしゃれイズムに出た時も紹介されていました。

いやー彼女の演技は本当に素晴らしい!可愛い!

美人顔じゃないけど、話し方や表情が秀逸。

ストーリーは、1年前に夫(オダギリジョー)がフラッといなくなってしまったので、銭湯を閉めてカフェでパートをしている宮沢りえ演じる母が、癌で亡くなるまでの数ヶ月のお話です。


イジメにあう娘を叱咤激励する宮沢りえ。

家ではワガママを言ったり泣いて叫ぶ娘は、学校では何も言えず、黙って耐えてしまいます。

そして、自分が癌で余命いくばくもないと知った宮沢りえは、探偵を雇って夫を探し出すと、夫は小学生の女の子と2人で暮らしていました。

昔一度だけ関係を持った女と再会したら
「あなたの子よ。一緒に暮らしたい」
と言われ、家庭を捨てて女と子供アユコと暮していたら、女はいなくなってしまっていました。


自分が癌であることを夫に告げ、夫はアユコを連れて家に帰ってきて、4人で銭湯を再開します。

母に捨てられたアユコ。

でも実は杉咲花ちゃん演じる娘も、オダギリジョーが最初に結婚した聾唖の女性の子供で、母に捨てられた子でした。

そして宮沢りえ自身も、その昔母に捨てられた子供だったのです。
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病をおして、娘を実の母親に引き合わせる宮沢りえ。

道中に出会った、目的もなく放浪するヒッチハイク青年松坂桃李には

「北海道の最北端まで行きなさい」

と言って抱き締めたり、母性の塊のような強く優しい人。

どんどん弱っていく母の看病をする杉咲花ちゃんが、ものすごく健気で、本当に号泣しました。


宮沢りえは探偵に見つけてもらった実の母親に会いに行きましたが、新たな家庭で幸せに娘や孫と暮らしている母は会ってくれませんでした。

「そんな娘はいない」

と言われ、何とか一目だけでも、と玄関まで母を見に行き、置物を投げて窓ガラスを割ってしまったシーンは切なかったです。

ちなみに、この宮沢りえを捨てた母と、「彼らが本気で編むときは、」で桐谷健太の母役をやったのは、どちらもりりぃさん。


後半の、病魔の痛みに耐えかねて叫ぶ宮沢りえ、朦朧と焦点の合わない顔、それでも母に泣き顔を見せまいと笑う杉咲花ちゃんは素晴らしかったのに…

お葬式を銭湯でやっていて、ん?おかしいな?とは思いました。

出棺の時、やたら棺を持つ男性たちが軽そうにしているな?と思ってましたが…

遺体を銭湯の薪と一緒に焼き、そのお湯でみんなで銭湯に浸かって笑って上空を見上げると、お母さんが大好きだった赤い色の煙が煙突から出て、おわり…って…


ハッキリ言う、情報を無駄に詰め込み過ぎ!

あと、所々非現実的過ぎる!

癌でフラフラの人が、大事な子供たちを乗せて車を運転するなんて、絶対ダメ!

旅館で夜にトイレで血を吐くシーンがありましたが、そんな状態で優しい母親は絶対に運転なんかしない!

松坂桃李君の使い方も勿体無い!


「湯を沸かすほどの熱い愛」が、実際に遺体を焼いて湯を沸かすってオチになるのも、どうかなぁ。

母親に捨てられた娘たちが寄り添い合う姿は、とても美しかったのに。

娘に「いつか役に立つから」と手話を学ばせていて、再会した母親が感動して泣くシーンも、号泣しました。

その涙を返せ!って思うラストでしたね…


映画自体は、観る価値があると思います。

それは、宮沢りえも杉咲花ちゃんも、アユコ役の女の子も、とても良かったから。

オダギリジョーの、エジプトに行きたいって夢を叶えるために、ピラミッド型の木屑を娘に託すのは、まぁ良かった。

外で皆んなでピラミッドをやるのも、まぁギリギリあり。

ただ、弱っていく妻のお見舞いに行かず、娘に様子を聞くってのは、リアルだけどクズだったなぁ。


やせ細って苦しむ妻から目を背ける夫って、無いよね。

いや、私も母親があの状態になったら、杉咲花ちゃんみたいに寄り添えないし、目を背けてしまうと思います。

あくまでも、オダギリジョーは逃げた。

市川海老蔵はなんだかんだ言って偉いかも。

まぁ看病は義両親や義姉がメインでやってたとは言え、自宅でやせ細っていく妻を毎日見るのは辛かったと思う。

ロクに看病もせず、最後に銭湯で妻を焼いて、笑って皆んなでお風呂に浸かるなんて…

という、私的には本当にラストにガッカリした映画でした。

次は「彼らが本気で編むときは、」の感想を書きます。
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