都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

初めての男が、こじらせ女子を生むのか?

初めての人、と言えば、アレですね。

私の初めての人は、一目惚れした予備校の先生Iさんでした。

で、ストーカーのようなアプローチをしまくり、一回したらポイされました…。

しかし、思い返すだに当時の私のアプローチは怖い。私が男なら、ホイホイ1回遊ぶなんて怖くて出来ません。


Iさんに会いたいがために同じ予備校でバイトし(講師ではなく別の単発バイト)、休憩時間に数回短時間話しかけ、

「今日一緒に帰りませんか?」

と頼んで待ち合わせ、駅に向かいがてらに

「君の家に行こう」

と言われ、そのまま家に来て話して、することして、朝には帰っていきました。

連絡網で調べた電話番号に後日電話したら迷惑そうにされ、頼んで一度新宿で待ち合わせ、何故かパチンコ屋に連れて行かれたあとに

「自分がこんな風に連絡されたらどう思う?」
と迷惑そうに言われた後、それっきりにされました…。


Iさんは私の名前も知らないまま、当時あまり学歴が良くない学校にいた私のことを、チョロい遊べる女だと思ったのでしょう。

見た目ギャルじゃないどころか、化粧もしてなかったんですけどねー。

その悔しさをバネに再受験してそこそこの学歴を手に入れたので、ある意味私の人生を変えた人ではあります。

当時の私は、通っている学校を恥ずかしく思っていたくせに、再受験をすることを真剣には考えていませんでした。

でもその人にあまりに簡単に遊ばれたために
「学歴がない女は馬鹿にされるんだ」
と改めて強く思ったし、
その人に会いたくて始めたバイトで出会った人たちの影響で再受験の仕方などを学び、志望校に行くことが出来ました。

当時知り合った友人もまだ仲良しの人がいます。


あれ、こう書くとやはり、Iさんは私の運命の人、というか、人生を変えた人ではあるので、あの私の
「この人は運命の人」
と思い込んだ衝撃は、完全に外れてはいないのでは?

ま、お陰でその後も猪突猛進にアプローチしては遊ばれる、を繰り返す、まともな恋愛が出来ない女になりましたけどね…。


ちなみにこのIさん、ググると出て来ます。

今は金沢で作家活動をしていて、結婚して、7年前に長男が生まれた、というのを昨日知りました。

あ、昔、展示会のカタログを本屋で見かけて買って、書かれていたメールアドレスにメールしたけど無視されたこともあったなぁ。

顔写真もいくつか出てきますが、確かに私好みの良い男。

有名な作家になったワケではないので、ほとんどの方が知らないでしょうが、たまに展示会をしたり、地元の情報誌には登場しているようです。
いっそ名前を出して、
「こんなヒドイ男だ!」
とか書いても面白いかな、と一瞬思ってしまいました。

だって、上京したての世間知らずの女の子を、気軽に食べて捨てて良いと思ってたなんて、ヒドイ。

まぁよくある話なんでしょうけど、私は
「何がいけなかったんだろう?」
とすごく悩み、辛かった。

で、Iさんの奥さんや子供が知ったらどう思うかな?と思いましたが

「お父さん、昔はヤンチャしてたのねー」
くらいのノリだろうなぁ。

むしろ、名前を暴露した私のことを
「怖いヤバイ女」
と思うんだろうなぁ、と思うと、私、踏んだり蹴ったりじゃん…と思うので止めておきます。


もし初めての相手が、キチンと両思いで、お互いに大事にし合える人だったなら、私のその後の恋愛観は全く違ったモノになっていただろうなぁ、と思います。

「この人は運命の人」

と思い込んで、少女マンガ読み過ぎの妄想だらけのまま突き進んで、ツンデレな態度で接して、遊ばれて…は繰り返さなかったかもしれません。


Iさんを恨んでいるか?というと、その後も出会った男たちの方がヒドイ態度を取られたりもしたので、そこまで恨んではいません。

Iさんは何浪もして日本一の大学に行った人で、イケメンでもあったので、調子に乗っていたんでしょう。

当時学んでいた技法で今も作家活動で食べていけているようなので、スゴイなぁと思います。

なんかロハスな作家っぽい生活してそうー。


そういえば友人の中にも、アーティストっぽい男性が初めての人になり、お付き合いして浮かれていたら数ヶ月で振られた、という子がいます。

これはアーティストが悪いってワケではなく、単に選んだ人柄の問題でしょう。

好奇心旺盛で、よほどターゲット外の女でなければ、女性を気軽にポイ捨て出来る男性は多いですからね。

そういう男性は、女性を傷付けても武勇伝くらいにしか思わないし、その後連絡してくる女性を
「ウザい、怖い」
としか思わないからなぁ。


でもまぁ、初めて好きな人に抱き締められて眠るのは、すごくトキめいたのは覚えています。

途中ホントはトイレに行きたかったけど、言い出せなくて我慢して
「は、早く終われ~」
と思ったことは、より強く覚えています…。

Iさんが灰皿に使ったシーチキンの缶を、引っ越すときまで捨てられませんでした。

友人から
「女の人は三途の川を渡るとき、初めての相手におんぶされて渡るんだって」
と聞き、じゃあ三途の川でIさんと再会出来るんだ!
と思っていたのですが、今となっては今更三途の川まで行ってお会いしたくはありません…


女性にとって、初めての相手は忘れられない存在か?

と言えば、まぁ忘れられない人ではあるのですが、もっとちゃんとした思い出が出来る人が良かったな。

いつかまた会いたい、とかは全く思いませんが、ふと思い出してググッてみて、記事にしてみたら色々思い出しました。

あの頃も今も、人を好きになったときのドキドキした気持ち、会いたくて、話しかけるときの気持ちは、全く一緒です。

そういう気持ちを、単なる一夜の欲望に使えてしまう男は、やっぱりクズだな、と思います。

雨宮まみさんの経験談も似た感じだったなぁ。

そう思うと、男が女をこじらせるのか、元々こじらせている女なのか、よく分からないなぁ。

という思い出でした。
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