ついに、「花に染む」が完結しました。


花に染む 8 [ くらもち ふさこ ]

長かった…そして、えーと、私にはいまいちこの世界観というか、何が言いたいのかよくわからないまま終わってしまった、という感じです…。

「駅から5分」からずっと読んできていましたが、登場人物の感情が分かりやすく、コミカルだった「駅から5分」と違い、「花に染む」はシリアスなお話でした。

陽大の感情の読めなさは「駅から5分」と変わらない、というか、より分からない感じ。

「駅から5分」のときは、笑顔も見せるし優しいけど、どこか線を引いた冷たさのあった陽大に焦点を当てた「花に染む」でしたが、

より一層言葉が途切れ途切れな感じで、陽大が何を考えていたのか、何が本当の感情なのか、分かりませんでした…


8巻の内容は、弓道の全国大会に出場するというのがメインでした。

花乃は補欠になってしまった上に、急性胃腸炎で大会前日に入院。

しかし、雛が花乃と楼良と三人で、かつて陽向と陽大と花乃の三人が弓を引いたときと同じように立ちたがっていたこと、

そのことに気付いていた陽大が、楼良に弓を教えていたこと、

そのことをそれぞれが自覚した上で、花乃と楼良は陽大と共に大会の会場、伊勢に当日向かいました。


そして、伊勢に向かう道中の会話の中で、陽大は雛のお母さんのことが好きだったこと、

でもそう思っていたのは、兄が叔母のことが好きで、その話を聞いているうちに自分が叔母を好きなように錯覚していたことに気づきました。

花乃はそれを聞き、

「兄は雛じゃなく雛のお母さんを好きだったから、雛と結婚したがっていた。

だから、雛と陽大がキスしているのを見た後に亡くなった兄は、絶望の最中に亡くなったワケではない。

それならば陽大の気持ちも少しは楽になる?」

と考えました。実際、それに気付いた陽向かいはため息をつき、やっとあの家事の事件から前に進めたように見えました。


会場の最寄り駅で、三人は茴香の弓道部監督、稲葉先生に会いました。

そこで、稲葉先生は陽大と兄が小学生の頃に弓を教わっていた先生であり、たまたま雛が一緒に参加して教わったことがあったこと、その縁で雛が稲葉先生を茴香の監督になるよう依頼したことが分かりました。

倭舞の人にまた陽大は冷たくするのでは?と花乃はハラハラしますが、陽大はきちんと先生に挨拶しました。


会場に向かうタクシーの中で、楼良は監督に

自分は陽大から弓を教わり、雛から礼節を学び、花乃から射術を学んだので、機会があれば自分を役立てて欲しい

と力説します。


会場に着くと、メンバーの佐々木が辞退を申し出ていました。

原因は、自分の以前の仲間だった坊野学園大学の新保が、陽大に会ってから恋を自覚し、楼良と陽大の仲を知ってショックを受けて調子を崩してしまっていて、

そうなったのは引き合わせる機会を作ってしまった自分だ、と佐々木も悩んで調子を崩しているせいでした。

そのため、補欠から繰り上げで花乃が出場することになりました。
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雛は花乃に「もし水野さんが出場出来ることになったら、落は私にやらせて欲しい」と言いました。

かつて、兄が立った落の位置に立ちたい。

そう雛が考えているということは、この3人で出場することが、雛にとって兄への鎮魂の儀式になるのかもしれない。


佐々木の欠場に伴い、茴香のメンバーは繰り上げで補欠に空いた1枠に、楼良が入ることになりました。

そして試合開始後、試合中に広田が鼻血を出し、代わりに4射目が終わったところから花乃が出場することに。

交代の直前、稲葉監督が現れて大野に交代を告げ、楼良も出場することになりました。

それは陽大曰く、「花乃の対」として指名される、ということだったようです。


雛の願い通り、大前・花乃、中・楼良、落・雛で射ることになりました。

緊張で武者震いし出した花乃は、冷静になろうとしたとき、背後の楼良の動作や間合いが、陽大と全く同じだということに気付き、涙を流します。

実は花乃が笑わなくなったのは自分のせいだと思っていた陽大は、楼良を自分そっくりにさせることで、花乃にあの兄と3人で弓を引いた日の喜びを思い出させ、笑わせたいと思って計画をしていたのです。


試合後に花乃は泣きながら陽大と抱き合い、

「うれしい。けど、くやしい。私がずっと追い求めていた陽大に水野がなっていた。

負けたって思った」

と伝えました。

時は流れ、放火犯の初公判の日。

雛は父親に、陽大が次回の公判に行く意思があることを伝えました。

その日は、陽大の実家であった比々羅木神社の少年流鏑馬奉納がありました。

氏子総代の依頼を受け、過去を乗り越えた陽大は流鏑馬の射手になったのです。

新保も見物に行っていましたが、楼良がいつもの格好で見に来ているのに気付き、そっと顔を隠しました。

陽大は清々しい顔で上空に矢を放ち、終。


最後、「駅から5分」に登場した、ヤンキーだったけど事故で記憶を無くし、良い子に変わった沢田陽生が再登場。

彼は花染神社の氏子総代の孫で、名付けは雛の父である圓城宮司でした。

そしてヤンキー時代に、片思いの彼女が陽大に憧れているのを知り、イライラして陽大をカッターで切りつけたことがあったのです。

しかし冷静に脅すように「罪を犯すということを想像しろ」と言う陽大に沢田は震えあがり、

そしてそんな陽大のことを片思いしている藤巻にバラそうと考えた末、

告白を断られたらバラそう、と思って告白したらOKをもらい、浮かれた帰り道に事故に遭いました。

記憶を無くした沢田は、藤巻と一緒に花染神社に訪れ、陽大と話します。

陽大は「記憶を失う前の自分を知るのが怖い」と言う沢田に、

「怖いと思うのも君の力で、その気持ちをどう使うかは君の想像力次第だよ」と語りました。

そして、色んな人々が街の中を交錯するシーンで、終。


えーと多分最後のこの番外編が、陽大のテーマ「記憶」と結びつくのかな?

しかし、私が「駅から5分」から1番気になっていたのは、

陽大と楼良は付き合うのか?
それとも陽大は雛を好きなのか?

という恋愛の部分でした。

7巻で陽大と楼良はキスをしましたが、でもそれは好きだからって感じじゃなく、花乃のためにと陽大が考えた計画の駒になってくれる楼良へのお礼にも見えたし…。

でも花乃が負けたって思ってるのは、親友の自分と違い、楼良は恋人として陽大の側にいると思ってるからだろうし…。

楼良は、自分が陽大に好かれてるとは思ってないけど、好きだから側にいたいと思ってる。


雛は陽大とのわだかまりが無くなって、好意を寄せてくれてる人と前向きに付き合う気になるのかな?

結局、雛と陽大の間には、恋愛感情は無かったってことなんでしょうか?

雛は陽大を好きだったみたいに見えたけど?

でも陽大も陽向も雛のお母さんに憧れていただけで、雛を好きだったワケじゃないってのは、ちょっと雛が不憫ですね…。


ただ、こういう明確な感情に対しての答えのようなセリフが無いマンガだったので、人によって読み方が違う気がします。

私はなんかこう、陽大が過去を乗り越えたのは分かるけど、そのキッカケがよく分からないんですよね。

「花乃が笑った」ということを契機に、全てが終わるって陽大は考えてたってなってたけど、何故それだけのことで、あれだけ拒絶していた倭舞を受け入れられるの?

兄が雛じゃなく、雛の母親を好きだったって気付いたから?

でも、兄が亡くなる直前に雛とキスをした、それが陽大を苦しめ、苛立たせていたのかな?


ちょっと私には、このマンガを簡潔には語れません。

ウィキペディアでも、書き込んでる人自身があまりこのマンガが理解できない気持ちのまままとめようとしている風でした。

くらもちふさこさんのマンガは、こんな風にぽんっと読者を突き放すというか、

解釈はお任せします

ってのがよくありますが、それでもこれまでのマンガは、もう少し明確なセリフがあった気がします。

うーん。陽大が分からない人過ぎたのかな…。

感想、うまくまとめられません…

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