都内在住40代独身女性ならではの、オタ活&仕事のストレス&アンチエイジングのことなど

岡村隆史より熊本日日新聞社の「無自覚な男女差別」の方が気持ち悪い

先週から、なんかオールナイトニッポンでの岡村隆史の発言が炎上してましたね。

私はあまりちゃんと追っていないのですが、友人知人がTwitterでアレコレと考察してるのを読みました。

なんか、私の友人はアラフォーになったら?なのか、SNSの影響なのか、年々男女差別に敵意を剥き出しにするようになってきていて、まぁ気持ちは分かるんだけど、偶に「怖いなぁ」と思ってしまう時があります。

岡村隆史は、「今後お金に困った可愛い女の子は水商売の世界に行くだろうから、俺たち男はお金貯めておこうぜ」

的なことを言ったそうですね。

普段なら大元のラジオをちゃんと聴くのですが、今回はそういう気になれませんでした。

そもそもオールナイトニッポンの枠は下ネタがすごいので、私はどうも、この発言だけでヒステリックに怒る気にはなれません。

だって実際に、そういうもんなんじゃないんですか?

私は他の炎上していた、この熊本日日新聞社のグループ会社が作成したチラシの方が、気持ち悪いなと思いました。

この自粛期間にこんな過ごし方をしましょう、というメッセージ広告なわけですが

おばあさん「いつもより手の込んだ料理」
お母さん「断舎離して大掃除」
女の子「あそび」

おじいさん「ゆっくり読書」
お父さん「映画鑑賞」
男の子「勉強」

赤ちゃん「いっぱいあそぶ」
ペット「ひたすら寝る」


と書かれていて、これ1個だけ拾って見る分には「まぁそんなもんだろ」な過ごし方なのだけど、トータルで見ると

「女はこのGWの自粛期間に家事をしましょう、そして女に勉強は要りません。

男性は仕事の疲れを癒やしましょう、男の子はちゃんと勉強して良い学校に行かないとね」


という、大変前時代的な発想が透けて見える、と言うか丸見えの価値観で、モヤモヤしますねぇ。


岡村隆史の発言については、矢部浩之がフォローをして、それがまた女性をモヤリとさせたそうですが、うーん、それも私はあまり深く考える気になれません。

私が新田真剣佑にハマったきっかけは、ドラマ「トドメの接吻」でした。

このドラマでは主演の山崎賢人は、昔父が起こした事故の賠償金のためにお金に困窮し、ホストをしながら悪どく女性を騙そうとするイケメンを演じています。


トドメの接吻 Blu-ray BOX

この設定を見て「男性蔑視だ」と思う人はいないんじゃないでしょうか?

最初はクズだと思っていたけど、お金のために他人を信用できなくなった可哀想な男性、という立ち位置の役だったし、そこに後半同情した女性も多いと思うのです。

それと、コロナで生活に困窮した女性が水商売に走るのは、何か違うのかしら?

と思うと、その違いは「コロナは世界的な困窮である」ということになる気がします。

でも実際問題、今もまだ仕事は普通に続けられている女性もいれば、旦那や親を頼れる人もいれば、誰も頼れない人もいる。

生活に困窮し、頼れる人が誰もいないから水商売に走る、というのは、男女関係なく物語でも現実でもあるあるのお話。

なのに岡村隆史の発言に、女性が「女性蔑視だ」と怒るのは、なんだかそれは政府に対する怒りとごっちゃにしている気がするんですよね。
まぁもうこの件は友人たちとも話すつもりは無いのですが、既婚も独身も女性たちが怒っていて、皆んなストレスが溜まっているんだなぁ、と思いました。

私自身が水商売に興味が無く、周囲にもそういうお仕事をしている人がいないので、どこか絵空事のように感じている部分があるのかもしれません。

ただ美術作品のために脱ぐモデルさんとかは、普通にアリのお仕事だと思ってますが。

男女ともにそういうお仕事をしているモデルさんを描いてきたことがあるので、脱ぐことを仕事としている人に抵抗感はありません。

むしろ骨格や肉の柔らかさや硬さをわかりやすく見せてくれて、貴重な存在の方々です。

結構時給や日給の良いお仕事だけど…でもこれと水商売は別物、と感じる人は多いでしょうね。(同じだと思う人もいそう)

うーん…岡村隆史の発言が、以前バナー広告をきっかけに再ブレイクした「親なるもの 断崖」みたいな展開のことだったら、そりゃ気持ち悪いと思います。

貧乏な家庭の娘が、親に売りに出されてしまう…という昔の日本、浄瑠璃などでも未だに出てくる状況はキツイですね。


特装版「親なるもの 断崖」(1) (フラワーコミックス)

「重版出来!」でブレイクした漫画家の松田奈緒子も、過去に武家のお嬢様が没落して女郎になり、その後病となってめちゃくちゃになるお話を描いていました。


明治姉妹と大正遊女 新装版 雪月花/大門パラダイス (FEEL COMICS swing)

女性が自身を売り物にするというのは、とても悲しいことだと思う。

でも、今も昔も男性だってそれをやっていますよね。(江戸時代は陰間茶屋があったし)

ホストになるとか、二丁目で働き出す男の子だっているんじゃない?

仕事内容としては心かカラダかで違うって思う人もいるかもしれないけど、でもそういう肉体と精神の境目なのもこういうのは曖昧な気がするなぁ。

うーん、このテーマは単語を選ばないと、Googleから「アダルト」と認定され、広告掲載出来なくなっちゃうので書きづらいんですよね…

Googleの広告を載せないサイトは好き勝手書いてますけど、Googleはポリシーが厳しくて、ちょっとしたキーワードでもNG喰らいますので。

私自身はそこまで岡村隆史に思い入れがないので、深く追う気も無いのですが、ただただ友人たちが怒り狂ってるのを見て考えました。

んー多分友人たちは、岡村隆史のことも、熊本日日新聞社のことも許さないと思うけど…

私は後者の、無自覚に女性が家事をするものだ、と刷り込んだりする方が怖いなぁって思います。

うちの父親、休日には穴の開いた靴下縫う係だったんですよね。

そんなに家事をやる人じゃないけど、「手伝う」という観点ではなく「やりたいから」とお風呂のカビ取りとかしてるのを見て育っていたので、男は家事をしない前提で語られると驚くわ。

実際周囲で、家事育児を全然してない男性なんていませんが?

時代錯誤なのか、明治時代の刷り込みが残ってるのか分からないけど、それは岡村隆史の発言と違って、社会全体で変えていける価値観なんじゃないかなと思っています。

でも、今はあんまりイライラすることを考えたくないかなぁ。
関連記事