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よしながふみ「大奥」13巻(2016年4月28日発売)感想ネタバレ有り

文字が多い…

ザックリ13巻のあらすじをまとめると

赤顔疱瘡がすっかり無くなり、また男が活躍する時代がやってきました。

このまま男が将軍になるか、と思いきや、男の将軍は子供を作りすぎて財政を圧迫。

実父 徳川家慶に手篭めにされた祥子→徳川家定が将軍になりました。


大奥 13 (ジェッツコミックス)

また、徳川家康に忠実に仕えた阿部正勝の子孫 阿部正弘は、病弱な兄に代わり女だけれど家督を継いで伊勢守となり、次々と問題を解決して老中に上り詰めます。

その伊勢守が大奥に送り込んだ瀧山は、元は蘭学を学びたいと勉強していた武家の次男 新之介。

母が浮気をしていた父と愛人だった上司を刺したあと自害。兄もお家断絶を嘆いて自害した後に陰間茶屋に売られた美少年 新之介は、その頭脳明晰ぶりを買われて大奥総取締役になります。


徳川家定が実父に幼少期から無理矢理手篭めにされて苦しんでいたのを、阿部正弘や瀧山が必死に守って助けていくのは良かった!

陰間茶屋を描いていったのも、よしながふみならでは!


日本男色物語 奈良時代の貴族から明治の文豪まで

黒船来航など政治的状況を語るシーンは、どうしても文字が多くてツライです…

でも時代背景が分からないといけないから…ってのも分かるんだけど。

次巻はついに、天璋院篤姫が登場します。

やっと徳川家慶がいなくなり、夫に毒を盛られなくなった家定のために、阿部正弘が手を尽くして探し出した3人目の御台になります。

でもドラマの篤姫を思い出すと、家定とは子供は出来ないし、家定は結婚後すぐに亡くなるはず。

倒幕まであともう少し。

男女逆転はしたりしなかったり、の状況になってきているため、今後どんなオリジナルストーリーが盛り込まれるかが楽しみです。
しかし…本音を書かせて頂くと、面白くなくはないけど、読むのがツライ。

平賀源内が出ていたあたりから、1冊のページ数と文字数が多く、

「お勉強してます」

感が強いマンガになってきました…。

初期は恋愛やトラウマを語るシーンが多かったのに比べて、政治的な状況を語るシーンが増えていってますしね。

お万の方の再来のような天璋院篤姫の登場により、またストーリー感が出てくるんでしょうか?

いや、それでもこのマンガ「大奥」は十分歴史を噛み砕いて、オリジナルストーリーを盛り込んで描かれていると思うのですが…

完結してから読もう、と挫折している人も出てきてるんじゃないかな?

ちょっと私も既刊を再読してから、またこの新刊を読もうと思います。


ちょっと話変わるんですが、萩尾望都の「ポーの一族」の続編が5月28日発売の月刊flowers7月号に出るそうですね!

しかも山岸凉子との対談もあるとか!


月刊flowers(フラワーズ) 2016年 06 月号 [雑誌]

こちらは今月号の6月号ですが、さいとうちほと竹宮恵子の対談もスゴイ!

これはよしながふみさんも楽しみにしてるだろうな~。

マンガって、こうやって何十年経っても残るところがホント良いなぁと思います。

教科書には載らない歴史ですよね。

マンガ好きを名乗るなら「大奥」と「ポーの一族」は知らないわけにはいかない!

この「大奥」が終わったあとには、よしながふみさんにはまたBLでもガッツリ心情を盛り込んだ短編を描いて欲しいな〜と思っています!

さてあと数冊で「大奥」は終わると思われますが、和宮もどんな人として描かれるのか楽しみだな〜。

よろしければこちらもどうぞ!

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