「勤めていたデザイン事務所が倒産した」
という話を、これまで数人の友人から聞いたことがあります。

1人は店舗設計デザイン事務所で、時々水道が止められたりして、都度振込を慌ててする、とかしているうちに給与未払いが始まり、数ヶ月後の朝、会社に行ったら差し押さえの紙が会社に貼られていたそうです。

未払いのお給料は何十パーセントから保障される制度があるそうで、それは確保出来たと言っていました。

自己破産のために社長は奥さんと書類上は離婚していたり、なんだかんだと計画的だったようで、後日新たに会社を興したとか。

友人は他の会社に再就職しましたが、フリーランスになってから、このときの社長ともたまに交流があったそうです。


もう一件は、デザイン系コンサルティング会社に勤めていた友人のいた会社でした。

表参道にあるバブリーなワンマン社長の事務所で、スタッフは5~10人規模。

友人の年収は20代後半で500万円以上。

某有名化粧品メーカーのコンサルティングや、某有名アクセサリーの広告を作ったりしていた会社でした。

ある時期から、遅刻が多いスタッフは減給になったり、クビになったりし出し、友人も
「お前の給料が高すぎる!」
と社長に嫌味を言われるようになったそうです。

倒産の危機を感じて友人は転職。
直後に会社は倒産したそうです。


次はもっと詳しく聞いた、一時はかなり有名だったデザイン事務所の倒産経緯です。

社長はオリンピックのエンブレム問題のときに応募していたような、有名な賞を何度も獲っている人でした。

社員は一番多いときで30人以上、デザイナーとコピーライターが所属し、社長以外にも賞を獲るスタッフが何人かいて、大きな仕事をして広告業界の雑誌や年鑑にもしょっちゅう取り上げられるようなプロダクションでしたが、

徐々にスタッフが独立して抜けていき、ボーナスカット、給料カット、自転車操業になっていきました。

一時期はかなりバブリーで、内装にもお金をかけたり、夕食や住宅の手当てもあったのに、そういうものがどんどんカットされていったある日、社長から

「倒産します」

というメールが社員たちに届いたそうです。
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社員はその頃は総勢10名ほど。

社長はプライベートで不在のため、社員が集まり緊急会議をし、弁護士も呼んで相談。

「とにかく今進行中の仕事もあるし、残ったメンバーで新たな会社を設立しよう」

ということになり、自主的に他社に移ることにした人以外は、新たな会社で引き続き仕事をすることに決めたそうです。

社長は新たな会社のメンバーにはならず、個人でやっていくことに。

しかし外注の印刷屋、カメラマン、コピーライター、ヘアメイク等には、支払いが出来ないor値下げ交渉のため、各所に謝罪に出向いたり、電話をかけたりとスタッフが必死になっている間

「社長はこういうとき雲隠れするもんだ」

と言って、社長は呑気に過ごしていたそうです。


後日社長は自己破産。

しかし泰然自若な社長の様子には弁護士もビックリ!だったとか。

と言うのも、社長と付き合いのある会社に、倒産した会社の社長ばかりが集まっているところがあったそうです。

会社が倒産したときは、一旦自己破産をして借金をチャラにし、新たな会社で残った仕事をする

と言うのが、弁護士も勧めるやり方なんだとか。

そういえば、何度も会社を潰してるおじさんの話って時々耳にします。

ので、本人なりに色々考えがあったのかもしれませんが、残ったスタッフはあまりの態度にかなり驚き、トラウマになっているそうです…

「差し押さえ」の紙が会社に貼られているのもかなりショックを受けた、と言っていましたが、そりゃそうですよね…


世間的にも、デザイン事務所は浮世離れした先行き不透明な怪しさを感じる人は多いと思いますが、そういう会社ばかりではありません。

社長がバブリーな価値観で調子に乗って、景気の煽りを受けてダメになってしまうところもあれば、

普段から経費削減を徹底し、クオリティ高い良い仕事をしているデザイン事務所もあります。

収益があるときにキチンと社員に還元する会社もあれば、

「デザイン事務所なんて残業代も有給制度も休日出勤手当ても無くて当たり前」
という価値観の会社もまだまだあります。


私はこういう友人たちの話を聞き、地に足の着いた所で、例え賞を獲るような会社じゃなくても、堅実に稼いでいきたい、と思うようになりました。

のでフリーランスとかも怖くて無理。

実際に、独立していった人で成功して羽振りが良いと聞いていた人たちも、数年後にはヤバい状況になっているという噂も聞きます。

もしこれを20代の学生やデザイン事務所で働く人が読んでいたり、子供がデザイン系を目指しているという親御さんがいたら、夢が無くなってしまうかもしれませんが、

こういう例はあるけど、実力でやっていける人もいるし、大きな組織で安泰なところもありますので!

日本の景気も、今は良いという説もあれば、そうでもないって説もあるし、よく分からないのですが、会社が倒産しても、リストラされても生きていける力を個人個人持っていないといけないんでしょうね。

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